アート系の中でフォトの存在を高めたいArt Gallery M84【月間PhotoStage no.125の記事から抜粋】

前段文章省略〜、方向は通常のフォトギャラリーとはちょっと違う。それはこけら落としの企画展からも伺える。紹介すると14日から丹地保堯写真展画「日本の心」を開催する。内容は、絵画を思わせる幻想的な18枚(予定)のカラー写真画からなる作品展。今回は最大140㎝x240㎝の四曲屏風作品を含むオリジナルプリントを展示するもので、研ぎ澄まされた感性によってありふれた風景の中に写真創造の原点を見出す作風は「写真画」という独特の世界を確立している。

つまり、写真とは一線を画すアート作品を展示するわけだが、その意図するところは「私も写真をペースにしてきましたから、アート系の関係では門外漢です。ですからこけら落しには丹地先生にお頼みしました。丹地先生の作品は、写真を使ってアートを表現することですから、アート系の方面にもお知り合いが多くて、それでまず認知を高めたいですね。それと買って頂く方々にもアピールしたいわけです。写真のテリトリーにはこだわらない。アートを標榜していきますから、なんでもOKです。ただ利用料金の設定は、銀座の美術系ギャラリーに準じています。ですから見せるだけでなく、展示・販売を基本に考えています。」とギャラリーのスタンスを説明する。

そして現状のフォトギャラリーの在り方を打破したいとも。「日本の写真のギャラリーはきわめて特殊で、メーカー系やラボ系のギャラリーが主導して発展してきました。作品を見せると同時に、メーカーの事業のサポートを目的にしていますが、写真のアート性にとってはそれで良かったのか、という反省があります。中文章略〜、海外で一定の評価を得た写真家の作品が、日本でももてはやされている現状があります。それがどうして日本でできないか、と残念に思います。ですから、その写真のビジネスをこのギャラリーで少しでも芽を大きくしていきたい。それを模索するのが、開設の狙いですね。」とビジョンが明確だ。

基本はレンタル、折を見て企画展、そして作家を育て作品をビジネスにしていく方向だ。以上 月間フォトステージ no.125 5頁より抜粋

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