飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』受賞作品

2024年7月15日(月)より開催している 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨(はくう)』ですが、今回の作品展は、Art Gallery M84で第142回目の展示として実施する一般公募展です。今回は、通算21回目の開催となります。1800年代末期の欧州で、写真はその記録性のみが注目されて、芸術作品としての認識や評価はなされておりませんでした。日本の現写真分野において芸術作品の位置付けがどの様になっているのだろうかと考えるきっかけになればと思って開催しております。

今回も知人から見てきたらと言われて来たお客様が多いですが、皆さん『こんな発想無かった、面白い。』と言って下さってます。アートの写真に取り組まれている方が今回も来場され、都心でこんな考えの公募展を10年以上継続している事にびっくりされております。写真を芸術として創作した25点の作品を展示した中から3賞(M84賞、G.I.P.Tokyo賞、フレームマン賞)を決定致しました。

●M84賞
【作品】Title : 予兆
Shooting : 2024、Printed : 2024、Edition:Open、Signature : Yes、Image Size : 415 x 275㎜、Print Paper Size:425 x 285mm、Print Method:Gelatin Silver Digital Color Print、Mat・Frame Size:530 x 420mm

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 視覚的な面白さを持った抽象的な絵によって、情緒そのものを表現しようとしています。本シリーズ「主役不在」は今まで背景になっていたものがまるで命を吹き込まれたかのように揺れ動き、踊っている様子を想像しながら、突発的で抑えきれない感情を彷彿とさせる視覚化を試みました。

2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
 1)実際に作品を購入した時の気持ちを思い出して、自分が欲しくなるような、自分の心が打たれるような作品を制作します。
 2)その作品と似合う人と出会える可能性を増やすために、沢山の方に見に来ていただけるように、また次回の作品も期待されるように努力します。
 3)来てくれる方それぞれの個性や自由な想像に合わせて作品のたくさんの楽しみ方を共有します。
  
【選評】
アートは驚きである。まるで写真のような超リアルな鉛筆画や油彩画に魅せられる事がある。リアルな物を撮影して作品にするだけで無く、創作した造形物を、更に写真技法によって完成させて驚きを増した作品である。今まで気づかなかった発想。面白い。見る側を考えさせる行為こそがアートだと挑戦している様にも感じる。

【作家】ユアン(Yuan)氏
台湾出身。写真を撮るようになったきっかけは、友人に猫の写真を見せられ、その魅力に惹かれたことだった。アメリカ最大級の「IPA国際写真賞」で1位受賞。ヨーロッパ最大級の写真コンテスト「パリ写真賞」で金賞など、猫やアートの写真で多数の国際的な賞を受賞した。珈琲猫 (Kafe Neko)写真集の発行など、猫やファインアート撮影など幅広く活動している。

【受賞歴】
2016年09月 猫のお気に入り自慢photo contest(iris ohyama)優秀賞受賞
2018年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA ペット部門』佳作受賞
2019年01月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2019寒月』M84賞受賞
2019年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA ペット部門』佳作受賞
2019年11月 ロンドン芸術写真賞『FAPA 抽象部門』入選
2019年11月 アメリカ国際写真賞『IPA 芸術抽象部門』佳作受賞
2020年09月 パリ写真賞『PX3 ストリートフォト部門』佳作受賞
2020年11月 アメリカ国際写真賞『IPA 芸術静物部門』1位受賞
2020年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA 芸術抽象部門 』佳作受賞
2021年03月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2021風花』Customer賞受賞
2021年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA 広告フード部門』金賞受賞
2021年09月 パリ写真賞『PX3 広告フード部門』金賞受賞
2021年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA ポートフォーリオ広告部門』 金賞受賞
2022年02月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022如月』Customer賞受賞
2024年03月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024春暁』M84賞受賞

【展示歴】
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年10月 『80人のアマチュア写真家による平成最後の日、令和最初の日』快晴堂
      フォトサロンギャラリー(東京・丸の内)
2020年07月 ニコンカレッジグループ展『船の上から飛行機&工場夜景スナップ』富士
      フォトギャラリー(東京・銀座)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年03月 写真展『アートの競演 2024春暁』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年04月 グループ展『UNEXPECTED?展」GALLERY108(岡山・南中央)

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●G.I.P. Tokyo賞
【作品】Title : Flower Condition Series
Year Taken/Printed:2017、Edition : 3/3、Signature : Yes、Image Size : 230 x 310㎜、Print Paper Size : 277 x 355㎜、Print Method : Gelatin Silver Print、Media : baryta paper 、Frame size : 405 x 505㎜

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 8年前の作品を振り返り、今の視点からその意味を見つめ直してみると、静物写真への挑戦と発見、そして花の一生を通して生命の営みと美しさを捉える試みであったことがより鮮明に浮かび上がります。このシリーズでは、花が持つ多様な状態 – 開花する直前の瑞々しさ、満開の輝き、枯れゆく儚さ、永遠に凍りついたような美しさ、そして枯れた後の静寂 – これらの要素とモノクロの銀塩プリントならではの光と影とその間のグラデーションによって、生と死の間にある美しい緊張感を表しています。私は常々、対立する要素が力強く互いを引きつけている様に惹かれているのだと思います。写真はその制作過程において、遠い国や幼い頃の情景や感情といった記憶を呼び起こすものでもあります。自らの写真を通して、私が何を感じ、何を大切にし、何を美しいと思うのかが明らかになります。この作品を通して、生きること、死ぬこと、その間にあるすべての瞬間に美しさは存在し、恐れることはないのだと、心の深いところで感じたことを思い出します。
本シリーズは、個人的な経験や感情の表現であることがアートであると思っています。いくつかの作品は何かを感じてくださった方々の手に渡りました。それらの作品が、今も新たな物語を紡ぎ続けることを願っています。

2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
 「飾りたいと思う写真展」に出展するにあたり、飾るための壁について考えてみました。そんな中で、たとえば花瓶のように部屋のどこにでも置ける作品があってもよいのではと気づき、今後は壁に飾るタイプでない展示の仕方に挑戦しようと考えています。

【選評】
思いきった大胆な構図が際立つ。シンプルながら背景の黒の締まりと相まってインパクトが有る花の作品である。マットのトーンを押さえる等、額装を工夫すると更に良い。

【作家】植村 由理(ウエムラ・ユリ)氏‬
‭1986年‬‭ 熊本県出身。‬‬
‭2007年‬‭ 工業高等専門学校で電子情報工学を学んだのち、ロンドンへ語学留学。‬‬‬‬‬
‭2008年‬‭ 東京工業大学で建築学と社会工学の勉強をする傍ら写真研究部に在籍。‬‬‬‬
‭2009年‬‭ 九州大学で建築、デザイン、芸術と哲学を学ぶ。‬‬‬‬
‭2012年‬‭ 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学価値クリエーションコースにて‬‬‬‬
    感‬性工学修士を‬取得。
    以降、東京とニューヨークを拠点に写真とヨガを中心とした生‬活を送る。‬
‭2015年‬‭ サンフランシスコへ留学‬‬。‬‬‬
‭2016年‬‭ 報道写真、ポートレイトライティング 、スタジオライティング、写真スタジオ‬‬‬‬
    技‬術、銀塩写真プリント、‬前衛写真手法のサーティフィケイトを
    シティカレッジオ‬ブサンフランシスコ にて取得。‬
‭2017年‬‭ ウェディングフォトグラファーとフォトスタジオのアシスタント。‬‬‬‬
‭2018年‬‭ 帰国後、より精力的に写真家とヨガ講師として活動。‬‬‬‬‬
   「特別な日でも、何気ない日でも、その日のことがいつまでも鮮やかに
    蘇るよう‬な写真」をテーマ にクライアントワークを続けている。‬
毎日のように深夜にフィルムで撮影し、日中は暗室で10時間過ごした日々、そして見知ら‬ぬ土地をカメラ片手に歩いた経験とディテールへの拘りが、自分らしい写真に繋がっている‬と思います 。写真と人がとても好きです 。‬Instagram @yuritr‬
‭‬‬‬‬
【展示歴】‬
‭2016年04月 ‬‭個展「Portrait」Parades Gallery(長野・松本)‬‬
‭2017年12月‬‭ 個展「Flower Condition」Gallery Obscura(San Francisco・USA)
‭2018年05月‬‭ 個展「Flower Condition」Parades Gallery(長野・松本)‬‬

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●フレームマン賞
【作品】Title : 三十槌(Misotsuchi)
Photography year:2022、Printed:2024、Edition : 1/2、Signature : Yes、Image Size : 200 x 279㎜、Print Paper Size : 254 x 305㎜、Print Method : Gelatin Silver Digital Color Print、Frame size : 308 x 385㎜

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 どちらの写真も青を基調としていて、険しく厳かなイメージと静かで思い耽るようなイメージの対になった作品です。額装もストイックになりすぎず、様々な空間にマッチするよう工夫しています。

2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
 各種SNSでの宣伝の他にVRでの同作品の展示をしており、国籍を問わず多くの方へアプローチしています。

【選評】
なんだろうなと思わせる中央の強い固まり、その老木を中心に凍った岩清水を背景にした構図、観光名所を単なる美しいイメージでは無く、険しく厳かな世界観で捉えた作品である。イメージサイズに対してマット余白の絶妙なバランスが良いと思います。

【作家】ikki(イッキ)氏
茨城県出身。
2013年よりカメラマンとしてキャリアをスタート。
スポーツ写真を中心に撮影していく中、写真作品にも興味を持ち制作を始める。
VR空間での写真・映像にも興味があり作品の撮影や有志を集めて展示会など幅広く活動している。

【受賞歴】
2024年02月 第52回日本広告写真家協会公募展APAアワード2024写真作品部門入選

【展示歴】
2024年02月 「APAアワード2024 公募展」東京都写真美術館B1F展示室(東京・恵比寿)
2024年04月 「APAアワード2024 公募展」京都市美術館 別館2階(京都・岡崎)

以上

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』展示の様子

2024年7月15日(月)より開催している飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨(はくう)』ですが、今回も知人から見てきたらと言われて来たお客様が多いですが、皆さん『こんな発想無かった、面白い。』と言って下さってます。アートの写真に取り組まれている方が今回も来場され、都心でこんな考えの公募展を10年以上継続している事にびっくりされていた。地方で趣旨を広げ賛同者を増やしたく願って活動を主導されているが、なかなか中央では受け入れ難いものがあり難儀されているようだ。日本の写真会は、華道、茶道、書道と同じ様にヒエラルキーで運営されていることから、如何とも仕難い事である。真逆の私の話しを真剣にお聞き下さり嬉しい限りである。

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』SOLDグッズ

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』SOLDグッズ

1.珈琲猫写真集 著者:YUAN 出版社:日本写真企画 発行: 2023 サイズ:185x260x10mm x4

2,コラージュ作品集 写真と版画の狭間に 出版社 ‏ : ‎ Independently published
発売日 ‏ : ‎ 2022/12/11、サイズ ‏ : ‎ 148 x 38 x 210mm、63頁 著者 : 山口史男 x3

3.ポストカードプリント 題 : 目の奥に残るもの12.21 豊吉 雅昭 サイズ:100×150 x4

4.ポストカードプリント 題 : 信号はどこに 3.9 豊吉 雅昭 サイズ:100×150 x1

5.ポストカードプリント 題 : 信号はどこに 7.26 豊吉 雅昭 サイズ:100×150 x2

6.簡易プリント 題: 谷明 イメージサイズ:230x170mmプリントサイズ:297x210mm

池田満寿夫版画展『はっとり・よしをコレクション』を開催

Art Gallery M84は、2024年7月29日(月)より 池田満寿夫版画展『はっとり・よしをコレクション』を開催致します。今回の作品展は、Art Gallery M84で第143回目の展示として実施する「版画家であり、作家・映画監督・陶芸家などの他、テレビ界でも活躍し、従来の枠にとどまらず多才に活躍した芸術家 池田満寿夫」の版画展です。

ピカソやミロも絵をやり、彫刻をやり、版画をやり、陶器も作った。池田満寿夫はその上、小説を書いて芥川賞をとり、写楽の浮世絵を探求、写真もやり、舞台も映画も作り、テレビにも多く出演、この多才ぶりを日本の美術界は遠巻きに見ていた。日本の美術界は各種団体の有力者が牛耳っている。以上の活躍から、生前から正当な評価を受けていたとは言いがたい。また、版画、陶芸などについての本格的な評論は生前も、死後も数少ない。しかし、どれを見ても彼の作品は一流である。

今回は、池田満寿夫と親交が有った日本有数のアートコレクターでもあるはっとり・よしを氏のコレクションから選定したもので、1968年発表の「靴の裏側 (1969年第8回国際版画展ユーゴスラビア芸術アカデミー賞受賞作)」から1991年制作の「動物の祭り」までの約32作品を展示致します。エロスの作家といわれるように官能的な版画作品が多いです。版画好きな方や池田満寿夫ファンの方々も是非ご覧ください。

M84は、主に写真作品を展示するギャラリーでありますが、過去にも油彩、水彩画、版画も展示しました。今回も作品を創作するとの観点から版画作品 (ドライポイント・アクアチント・メゾチント・ソフトグランド・リトグラフ・エッチング)を展示致します。写真を撮る人には、写真展しか見ない方も多くいます。なので、M84では、できる限り他では見る機会の少ない写真作品を心掛けて展示してきました。それでも写真展だけ見ていては、アートの観点で気づかない事も多いと思います。写真のアート作品は創作です。

【略歴】芸術家・池田満寿夫(イケダ・マスオ)氏
1934年、旧満洲国奉天市に生まれる。1945年、中国・張家口で終戦を迎え、母の郷里長野市に帰国。
芸大を数度受験して失敗。東京に出て油彩絵画の他、版画の技法を瑛九に学んだが、自己流を通した。
版画作品が評価されるようになったのは、東京国際版画ビエンナーレ展で日本人審査員は全く評価しなかったが、ドイツ人美術評論家でもあるヴィル・グローマン博士の「ここに東洋がある。日本の能面に通じる簡潔な美がある」と〝東洋の影〟を指摘して絶賛を浴びる。そのドライポイントを主にした版画が、ヴェネチア・ビエンナーレ版画部門でも評価を受けると共に、アメリカに招聘され、イーストハンプトンにアトリエを構える。その後、1977年に衆知の小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞受賞。続いて同作品の映画化で監督。音楽を担当したのがパートナーでヴァイオリニストの佐藤陽子である。その多才ぶりに当時、話題をさらい時の人となる。その後、陶芸界にも挑戦し多数の作品を発表。1997年(63歳)急性心不全で死去。死後、新聞各紙には「多才さが日本での評価を妨げ」など池田満寿夫を惜しむ美術評論家らの追悼文が掲載された。

【受賞歴】
1960年 第2回東京国際版画ビエンナーレ展文部大臣賞受賞
1961年 第2回パリ青年ビエンナーレ展版画部門優秀賞受賞
1962年 第3回東京国際版画ビエンナーレ展東京都知事賞受賞
1964年 第4回東京国際版画ビエンナーレ展国立近代美術館賞受賞
1966年 第1回クラクフ国際版画ビエンナーレ展入賞
1966年 第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ展版画部門国際大賞受賞
1967年 第17回芸術選奨文部大臣賞受賞
1969年 第8回国際版画展ユーゴスラビア芸術アカデミー賞受賞
1970年 第3回クラクフ国際版画ビエンナーレ展入賞
1970年 第17回アメリカ国内版画展入賞
1977年「エーゲ海に捧ぐ」で 第77回芥川賞受賞

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【作品展概要】
名  称 : 池田満寿夫版画展『はっとり・よしをコレクション』
作 品 数 : 約32点
主  催 : Art Gallery M84
協  力 : 共進工業株式会社社長 はっとり・よしを
作品購入 : 展示作品は、購入可能
展示期間 : 2024年7月29日(月) 〜 9月7日(土)
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 800円
U R L : http://artgallery-m84.com/?p=13189

【池田満寿夫版画展『はっとり・よしをコレクション』代表作品】                          クレジット : Peacock 1981 @ Masuo Ikeda
                 
以上

ウジェーヌ・アジェ写真展-IV『シュルレアリスム』展示の様子

2024年6月10日(月)より開催しているウジェーヌ・アジェ写真展-IV『シュルレアリスム』ですが、何人かのお客様からアジェの写真が凄く魅力的なのは何故かと問われ、「レンズの限界を超えて蛇腹でアオリ、周囲がケラレても水平垂直に拘り水平垂直を真っ直ぐに絵の様に見える撮り方をしている。これがシュールレアリスムと感じる由縁かも。」と答えると、「なるほど言葉で言えなかったが確かに絵の様に見える。学生時代から約50年近く疑問だった。今日、その理由が分かった。」どこかに書いてて欲しいと言われ、嬉しそうにお帰りなった。

以上

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』を開催

Art Gallery M84は、2024年7月15日(月)より飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨(はくう)』を開催致します。

今回の作品展は、Art Gallery M84で第142回目の展示として実施する一般公募展です。前回ご来場のお客様に、出展されている方のお知り合いですかとお聞きすると、「作家の知り合いではないが知人から行って見てきたらと言われて来た。」とのことで、入った瞬間から目を輝かせて拝見され、どうやって撮ったのかと不思議そうであり、「来て良かった。楽しかった。」と言ってお帰りになリました。他のお客様からは「公募展は、画一的な展示が多い中で、作風も、サイズも、フレームも違う、個々に作品に合う額装で展示されているのは珍しいですね。作品の個性が生きてます。写真なのか絵なのかと考えてしまうが、それはどうでも良くて、作品として魅力的なのかどうかの方が重要ですものね。レベルが高い作品ばかりで、素晴らしいです。」とのお話しを頂きました。まさに写真芸術の不思議な展示です。

1800年代末期の欧州で、写真はその記録性のみが注目され、芸術作品としての認識や評価はなされておりませんでした。日本の現写真分野において芸術作品の位置付けがどの様になっているのだろうかと考えるきっかけになればと思っております。そして、写真の価値を高めたいと思い開催しております。前回のM84賞の受賞作品(http://artgallery-m84.com/?p=12567)は、台湾出身のユアン(Yuan)氏の作品『創造』ですが、パスタやパウダーなどを黒の背景と合わせ、自由な想像の世界をスタイリッシュにデザインし、創作する際の高揚感と想像の可能性を込めて制作されたアート作品です。本展示の代表作品にもなっております。今回も次の賞(M84賞、 G.I.P.Tokyo賞、フレームマン賞)を設定しておりますが、なか日には判明する予定です。

作家本人がアートと思う作品です。これはなんだと考えさせるなんとも不思議な作品、今まで見た事の無い美しい作品、ずっと眺めていても飽きない作品、見ているだけで癒される作品など、あなたの感情や感覚を揺れ動かすお気に入り作品に出会えるチャンスです。見る人に理解されない作品もあるかもしれません。作家は、感情や感覚を表現する事が大切です。誰かが作品を見て絶賛したとしても、他の人もそう思うとは限らないのです。アートは主観的であり、美は見る人の心の中にあります。お互いのアート性を競っているかのような、写真を芸術として創作した約25点の作品を展示いたします。

作品をお部屋に飾りたい、又は収集して眺めたいと思う作品が見つかるかもしれないのが飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨(はくう)』です。部屋に飾りたいと思って作品を観るのと、単に作品を眺めるのでは違うのです。作品を飾ろうと決めたら、考えることや気づくことが沢山あります。是非、どれかを飾ろうと思って作品を見てください。

※オープニングにて作品説明等「7月15日(月)18:00~」とクロージングにて賞状授与等「7月27日(土)16:00〜」を予定しております。

M84開設1周年を記念して開催(2014.7.21〜)した写真展「人それぞれ」、その後、名称を写真展『アートの競演』に変更、年に2回開催、今回で21回目の開催となります。
今回の募集要項 ☞ http://artgallery-m84.com/?page_id=12

【出展作家】12名(敬称略・申込順)
植村 由理(ウエムラ・ユリ)、山口 史男(ヤマグチ・フミオ)、ikki(イッキ)、野田 光治(ノダ・コウジ)、豊吉 雅昭(トヨヨシ・マサアキ)、André van Rensburg(アンドレ・ファン・レンスブルグ)、Yuan(ユアン)、西村 広(ニシムラ・ヒロシ)、谷 明(タニ・アキラ)、降旗 良房(フリハタ・ヨシフサ)、北尾 辰也(キタオ・タツヤ)、冨田 陽子(トミタ・ヨウコ)等。

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【写真展開催概要】
名  称 : 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』
作 品 数 : 約25点
主  催 : Art Gallery M84
協  力 : G.I.P.Tokyo、(株)フレームマン
作品購入 : 展示作品は、全て購入可能
応  援 : 入場者は気に入った作品にメッセージを投稿できます。
展示期間 : 2024年7月15日(月) 〜 7月27日(土)
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日16:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入   場 : 無料
U R L : http://artgallery-m84.com/?p=13097

<飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』の代表画像とDM画像>

クレジット : Creation © Yuan / M84

大坂寛新作展『モノクロ ヌード&風景 8×10』SOLD作品

大坂寛新作展『モノクロ ヌード&風景 8×10』SOLD作品

1.大坂寛 小作品 Printed : 2024 12番
 Print Method : Inkjet Print、フレーム : 真鍮、ガラス、Frame Size:155 x 205mm

2.大坂寛 小作品 Printed : 2024 3番
 Print Method : Inkjet Print、フレーム : 真鍮、ガラス、Frame Size:155 x 205mm

3.大坂寛 記憶の海 作品6番 Printed : 印刷原稿用(硫化調色)
Edition:Open、Signature : Yes、Image Size: 250 x 250mm
Print Size:370 x 280mm、Media:baryta paper、Print Method : Gelatin Silver Print

4.大坂寛 記憶の海 作品5番 Printed : 印刷原稿用(硫化調色)
Edition:Open、Signature : Yes、Image Size: 250 x 250mm
Print Size:370 x 280mm、Media:baryta paper、Print Method : Gelatin Silver Print