写真展『アートの競演 2025白夜』受賞作品

今回の作品展は、Art Gallery M84で2025年6月9日(月) 〜 6月21日(土)まで、第153回目の展示として実施した一般公募展です。一般公募展は、今回で通算23回目の開催となります。1800年代末期の欧州で、写真はその記録性のみが注目されて、芸術作品としての認識や評価はなされておりませんでした。日本の現写真分野において芸術作品の位置付けがどの様になっているのだろうかと考えるきっかけになればと思って開催しております。

お知り合いの方が出展されているからと、来場されたお客様、皆様のアートな写真作品を拝見され、『それぞれの展示も工夫されていて、見に来れて本当に良かったです。とても刺激になる作品を見れて嬉しかったです。」との事でした。アートの写真が広がって欲しいが難儀していると言うお客様、一方で中央の大きな展覧会や地方でもアートの写真が見かけるようになったので、この流れが広がってくれれば楽しいのにと言うお客様のお話もお聞きしました。写真を芸術として創作した26点の作品を展示した中から3賞(M84賞、Customer賞、フレームマン賞)を決定致しました。

● M84賞【作品】Title : Echoes in Blue
Printed : 2025、Edition : 1/10、Signature : Yes、Image Size : 280 x 420、Print Paper Size : 329 x 483㎜、 Media:CANSON Baryta Photographique II、Print Method : Inkjet Print、Frame size : 475 x 559㎜

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 今回の作品は、静けさの中で展開するビジョンを映し出します。海と砂浜の境界が変化する中で捉えられたものです。Echoes in Blue は、水と陸が出会う一瞬の境界を、長時間露光によってぼかし、記憶だけが残るかのように映し出した作品です。動きの中で溶けていく時間の余韻を表現しています。
2.あなたのファンになりうるお客様に購入頂く為に、具体的な行為として何をするのか?
 2021年9月に個展「COSMIC EYE」を開催しましたが、その続編の個展を考えています。時間が許せば、ポートフォリオWebサイトを開設したり、アートフェア等へ参加したりしたいと思っています。

【選評】
空と海の水平線を撮影した作品は数多いが、何かが違うのである。境界線が曖昧で膨らんで見える。海と砂浜の境界を変化する中で捉えたことが珍しい。静かに見入ってしまう不思議な作品である。

【作家】北尾 辰也(キタオ・タツヤ)氏
1964年 大阪出身社会人2年目の夏、北海道への一人旅で、立ち寄った美瑛にて前田真三の写真に出逢ったことが切っ掛けで写真を始める。中判カメラを購入し独学で風景を撮り始めるが、数年後、諸事情により中断することになる。2008年頃から写真を再開、現在に至る。再開後は、有志によるグループ展や公募展を中心に活動を行う。身近な景気から大自然まで、心に留まったものや風景の中に身を置くことで生じる感覚を大切にしている。展示活動を通じてプリントした写真の魅力を認識。インクジェットプリンターを使いファインアート紙や和紙へのプリントを基本に制作している。

【展示歴】
2016年07月 写真展『アートの競演 2016文月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年01月 写真展『アートの競演 2017睦月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年07月 写真展『アートの競演 2017葉月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 写真展『アートの競演 2018泰月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 北尾 辰也写真展 個展『THE NORTH』cafe 星星峡(東京・府中)
2018年07月 写真展『アートの競演 2018観月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年01月 写真展『アートの競演 2020明春』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年08月 写真展『アートの競演 2020長月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年09月 個展『COSMIC EYE』Roonee 247 fine arts(東京・小伝馬町)
2021年09月 写真展『アートの競演 2021新涼』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年01月 谷 明、野田 光治、北尾 辰也『3人によるアート作品展』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年07月 写真展『アートの競演 2022秋思』 Art Gallery M84(東京・銀座)
2023年04月 写真展『アートの競演 2023春光』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年03月 写真展『アートの競演 2024春暁』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年07月 写真展『アートの競演 2024白雨』Art Gallery M84(東京・銀座)

【雑誌など掲載歴】
2023年02月 フォトコン3月号『一生懸命フォトグラファー列伝』日本写真企画

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●Customer賞
【作品】Title : Thorns B
Photography year: 2025、Printed : 2025、Edition:1/7、Signature : Yes、Print Paper Size:455 x 333㎜、Print Method:キャンバスプリント (側面プリントあり、木製パネル仕上げ)

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 今回の作品は、薔薇のトゲに焦点を当てています。SNSで「ROSE」という楽曲を知り、〝Jast like a roseトゲだらけの…〟というフレーズがとても印象的で、美しい薔薇の花だけではなく荒々しいトゲの魅力を表現したいと思いました。薔薇の花は二重にしてボリューム感を出し、トゲの枝は外巻でバランスを取り、背景は絵の具の素材を3枚重ねてあります。お部屋に飾っていただく為に優しい印象に。
2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
 過去に作品をご購入いただいたお客様を中心にご案内をさせて頂きました。

【選評】
我々はキレイなところしか見てなかったのかも。バラの写真で、あえて痛いトゲまでも優しく描いた斬新な作品である。いばらのみち、難題にあえて取り組む姿勢が凄い。今後が楽しみである。

【作家】Tsuruko氏
東京都武蔵野市出身
日本大学卒業
日本写真芸術専門学校写真専科修了
1981年~ プロラボに勤務しながらおもに風景写真を撮影
1998年~ 薔薇の撮影と育成を始める              
2000年~ 神代植物公園にてバラのポストカードの販売を開始
2006年~2012年 Jubilee Market(吉祥寺)にて『薔薇の額入り写真』を販売
2019年~ Adobe Stockのコントリビューター、PIXTAのクリエイター会員として
     それぞれ1000点以上の写真素材を作品登録
2024年12月〜デジタルアートの講習会を受講中

【展示歴】
2000年09月 個展『薔薇色を楽しむ』ギャラリーかしの木(東京・小平)
2004年10月 個展『薔薇色を楽しむ in Jindai』神代植物公園植物会館(東京・調布)
2006年08月 企画展『ホームタウン2006』Gallery FIRST LIGHT(東京・大森)
2006年10月『Salon de Bagatelle アートサロン2006』河津バガテル公園オランジェリー(静岡・河津町)
2007年04月 企画展『薔薇のめざめ宴の時』“ばらと酒器の展覧会”Gallery FIRST LIGHT(東京・大森)
2007年10月『Salon de Bagatelle アートサロン2007』河津バガテル公園オランジェリー(静岡・河津町)
2008年10月 個展『薔薇色を楽しむ 2008』神代植物公園植物会館(東京・調布)
2008年11月 個展『薔薇色を楽しむ 2008』大森画荘(東京・大森)
2012年06月 個展『薔薇色を楽しむ 2012』“Tsubomi Art”HCLフォトギャラリー(東京・新宿御苑)
2016年07月 写真展『アートの競演 2016文月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年01月 写真展『アートの競演 2017睦月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 写真展『アートの競演 2018泰月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年03月 Tsuruko写真展『桜 SAKURA』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年01月 写真展『アートの競演 2020明春』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年08月 写真展『アートの競演 2020長月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年09月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年10月 写真展『アートの競演2022 秋思』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年10月Tsuruko写真展『キャンバスに映えるお花たち』Art Gallery M84(東京・銀座)
2025年01月 写真展『アートの競演2025 冬晴』Art Gallery M84(東京・銀座)

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●フレームマン賞
【作品】Title : しずく( Drops)
Photograph year: 2025、Printed : 2025、Edition:Open、Signature : Yes、Image Size : 210 x 297㎜、Print Paper Size:210 x 297㎜、Print Method:Gelatin Silver Digital Color Print、

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 視覚的な面白さを持った抽象的な絵によって、情緒そのものを表現しようとしています。本シリーズ「レイン」は透き通るような透明感の描写で、夢の中に包まれているような、リアルとイマジナリーの境があいまいな世界を描こうとしています。
2.あなたのファンになりうるお客様に購入頂く為に、具体的な行為として何をするのか?
 ①実際に作品を購入した時の気持ちを思い出して、自分が欲しくなるような、自分の心が打たれるような作品を制作します。
 ②その作品と似合う人と出会える可能性を増やす為に、たくさんの方に見に来ていただけるように、また次回の作品も期待されるように努力します。
 ③来てくれる方それぞれの個性や自由な想像に合わせて作品のたくさんの楽しみ方を共有します。

【選評】
リアルな雨の滴と筆で描いた背景や描いた太い線や後から描いた細い線、色合いも爽やか。その上にニスを10回も重ね塗りして仕上げ、透き通るような透明感に耐久性も考慮したタイルのような質感が物としての完成度が凄い。今まで見た事の無い珍しい表現の作品である。家に飾りやすい大きさも良い。

【作家】ユアン(Yuan)氏
台湾出身。写真を撮るようになったきっかけは、友人に猫の写真を見せられ、その魅力に惹かれたことだった。アメリカ最大級の「IPA国際写真賞」で1位受賞。ヨーロッパ最大級の写真コンテスト「パリ写真賞」で金賞など、猫やアートの写真で多数の国際的な賞を受賞した。珈琲猫 (Kafe Neko)写真集の発行など、猫やファインアート撮影など幅広く活動している。

【受賞歴】
2016年09月 猫のお気に入り自慢photo contest(iris ohyama)優秀賞受賞
2018年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA ペット部門』佳作受賞
2019年01月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2019寒月』M84賞受賞
2019年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA ペット部門』佳作受賞
2019年11月 ロンドン芸術写真賞『FAPA 抽象部門』入選
2019年11月 アメリカ国際写真賞『IPA 芸術抽象部門』佳作受賞
2020年09月 パリ写真賞『PX3 ストリートフォト部門』佳作受賞
2020年11月 アメリカ国際写真賞『IPA 芸術静物部門』1位受賞
2020年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA 芸術抽象部門 』佳作受賞
2021年03月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2021風花』Customer賞受賞
2021年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA 広告フード部門』金賞受賞
2021年09月 パリ写真賞『PX3 広告フード部門』金賞受賞
2021年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA ポートフォーリオ広告部門』 金賞受賞
2022年02月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022如月』Customer賞受賞
2024年03月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024春暁』M84賞受賞
2024年07月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』M84賞受賞
2024年09月 第74回 『千葉デザイン展』 千葉県立美術館長賞
2024年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA 写真集部門 』銅賞受賞
2025年01月 写真展『アートの競演 2025冬晴』Customer賞受賞

【展示歴】
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年10月 『80人のアマチュア写真家による平成最後の日、令和最初の日』快晴堂
      フォトサロンギャラリー(東京・丸の内)
2020年07月 ニコンカレッジグループ展『船の上から飛行機&工場夜景スナップ』富士
      フォトギャラリー(東京・銀座)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年03月 写真展『アートの競演 2024春暁』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年04月 グループ展『UNEXPECTED?展』GALLERY108(岡山・南中央)
2024年07月 写真展『アートの競演 2024白雨』Art Gallery M84(東京・銀座)
2025年01月 写真展『アートの競演 2025冬晴』 Art Gallery M84(東京・銀座)

【写真集出版歴】
2023年02月発行 『珈琲猫写真集』 著者:YUAN 出版社:日本写真企画 185x260x10mm

【雑誌など掲載歴】
2023年06月 フォトコン 7月号『一生懸命フォトグラファー列伝』日本写真企画

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写真展『アートの競演 2025白夜』の応援メッセージ投稿報告

2025年6月9日(月)より開催している写真展『アートの競演 2025白夜』ですが、今回も、お客様が気に入った作品が見つかって、ご購入に至らなくても会場にて作家(作品)への応援メッセージを投稿頂き、6月20日末時点の作品への投稿数でCustomer賞を決定することに致しました。集計の報告をいたします。

写真展『アートの競演 2025白夜』SOLDグッズ

写真展『アートの競演 2025白夜』SOLDグッズ

1.Tsurukoポストカード SAKURA 17A 染井吉野

2.Tsuruko ポストカード SAKURA 17F 有明

3.Tsuruko ポストカード SAKURA16A 染井吉野

4.Tsuruko ポストカード Oshima 24s   

5.珈琲猫写真集 著者:YUAN 出版社:日本写真企画 発行: 2023 サイズ:185x260x10mm 2冊

写真展『アートの競演 2025白夜』SOLD作品

写真展『アートの競演 2025白夜』SOLD作品

4.【作品】Title : Red point
 【作家西村広 (Hiroshi Nishimura)
Edition : A.P.、Signature : Yes
Photogaraphed/Print year : 2024/2025
Image size : 176mm x 294mm、Print size : 329mm x 483mm
Method : Primagraphy、Paper : Hahnemühle Albrecht Dürer
Frame dimensions : 394mm x 509mm x 25mm

3.【作品】Title : Sunrize
 【作家西村広 (Hiroshi Nishimura)
Edition : A.P.、Signature : Yes
Photogaraphed/Print year : 2024/2025
Image size : 294mm x 176mm、Print size : 483mm x 329mm
Method : Primagraphy、Paper : Hahnemühle Albrecht Dürer
Frame dimensions : 509mm x 394mm x 25mm

2.【作品】Title : The apple #01,2025
 【作家】 Misuzu Shibuya(渋谷 美鈴)氏
 Edition:1/3、Signature : Yes、
 Image Size: 333 x 242mm、Frame Size:385 x 282mm
 Media: Japanese Paper(Washi)、Print Method:Archival Pigment print

1.【作品】Title : The apple #02,2025
 【作家】 Misuzu Shibuya(渋谷 美鈴)氏
 Edition:1/3、Signature : Yes、
 Image Size: 333 x 242mm、Frame Size:385 x 282mm
 Media: Japanese Paper(Washi)、Print Method:Archival Pigment print、
 Paint Method : Gemstone,Animal glue, Natual mineral pigment

写真展『パリの記憶 高田美』を開催

Art Gallery M84は、2025年6月30日(月)より写真展『パリの記憶 高田美 / Yoshi Takata Mémoires de Paris』を開催致します。

 今回の作品展は、Art Gallery M84の第154回目の展示として実施する個展です。
明治時代の豪商、高田商会の孫娘として生まれ、神田駿河台で育った令嬢が、没落後、祖父から享け継いだ血の因縁のフランスに単身渡り、写真家・木村伊兵衛の教えを守って写真に取組み、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノー、ブーバなどの知遇を得ながら、数多くのファッション写真を、日本をはじめ数々の外国誌に提供。時のデザイナー、ピエール・カルダンに認められて右腕までに登りつめ、世界各国にカルダンと共にパリ・モードを披瀝して廻った日本のキャリア・ウーマンの先駆・高田美の写真作品展です。

木村伊兵衛の紹介で、カルティエ・ブレッソン、ロベール・ドアノーのような一流写真家と織り合うことができ、彼らは高田美の眼を開いてくれた。「技術が重要なのではない。心の目を持つことだ。生まれながらに持っている構成力、感覚こそが需要なのだ。」写真を習う為に学校へ行く事も進めず、カルティエ・ブレッソンは、ただこう言った。「生涯にたった一枚でいいから、忘れないものを撮る事だ。」こうした一流の写真家に出会って、その後をくっついて行きながら写真家として成長していった。

当時、パリを訪れた有名人をはじめ、数多くの日本人がどれだけお世話になったことかが一部の写真でも読み取れるが、パリの芸術家やパリの巷を撮った数々の写真への眼差しが素晴らしく良い。パリだけでなく世界的に活躍した知る人ぞ知る彼女の傑作写真作品展である。作品は途中で一部入れ替えを予定しております。

私は、高田美さんとお会いした事が無い。ブレッソンやドアノーなど日本に初めて紹介した立役者だと言うが、全く知らなかった。著名人で彼女にお世話になった方々も多くいると聞く。大々的な個展も何回か開催されている。作品も素晴らしいのに、あまりに知られていないと言う。何故だろう!

歌麿や北斎を見出し、「写楽」を世に送り出したのが蔦屋重三郎だとTVドラマで知った。我々は、オモテしか見てないのかも。私は、誰かをお世話したり、世に送り出したりする事も、大きな功績であると思う。

【略歴】
1916年 東京生まれ。
1947年 フランス通信社(AFP)東京支局の通訳兼助手として入社、
    ジャーナリストの世界に入る。
1954年 渡仏。写真家・木村伊兵衛がパリを訪れた際に、通訳を担当。
    木村伊兵衛から写真を撮ることを勧められてカメラを手にする。
    日本の新聞、雑誌に記事や写真を送るかたわら、
    アンリ・カルティエ・ブレッソン、ブラッサイ、ロベール・ドアノー、
    ブーバ、デイヴィット・シーモア等と親交を結ぶ。
    彼らを日本に初めて紹介し、写真集出版(平凡社)の橋渡しとなる。
1955年 当時、新進気鋭のデザイナー、ピエール・カルダンのアトリエ撮影と
    取材に赴いた際、カルダンより評価され、その後の協力へとつながる。
    以降、カルダン作品の大部分を撮影する。
1957年 ピエール・カルダンのオートクチュール立体裁断初公開のプロデュース
    を行い、初来日に同行、熱狂的歓迎ぶりをカメラに収める。
1965年 初来日の写真家、アンリ・カルティエ・ブレッソンの日本ルポルタージュを
    プロデュースし、同行する。また写真集出版(朝日新聞社)に尽力。
1966年 文化出版局パリ支局の顧問に就き、日仏の文化交流につとめる。
1985年 フランス政府より芸術文化勲章を叙勲。
1989年 パリ市よりパリ名誉銀賞を叙勲。
1992年 パリ国立図書館に作品がコレクションされる。
2009年 パリにて逝去。

【個展履歴】
1975年 「パリ20区」ニコンサロン(東京・銀座)
1991年 「le présent du passé」エスパス・カルダン(パリ)
1993年 「FLASHBACK」日本協会ギャラリー(ニューヨーク)
1994年 「パリ20区」プランタン銀座(東京・銀座)
2000年 「Regards de Yoshi Takata」日本文化会館(パリ)
2003年「メモワール高田美の50年」東京都写真美術館(東京・恵比寿)
2021年 はっとり・よしをコレクション「高田美 パリのまなざし」
    リコーイメージングスクエア東京(東京・新宿)

【写真集/書籍】
1973年 単行本「パリ20区」刊行(文/小島亮一、写真/高田美、朝日新聞社)
1995年 写真集「パリの記憶」刊行

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【写真展概要】
名  称 : 写真展『パリの記憶 高田美』はっとり・よしをコレクション
作 品 数 : 約30点 x 2 (作品は途中で一部入れ替え予定)
作品販売 : 展示作品は、購入可能
主  催 : Art Gallery M84
協  力 : はっとり・よしを
期  間 : 2025年6月30日(月)~8月30日(土)
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 〒104-0061東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 800円
URL : http://artgallery-m84.com/?p=14561

<写真展『パリの記憶 高田美』はっとり・よしをコレクション代表作品>        クレジット: La Petite Chavalerie, vers 1960-65 © Yoshi Takata

        クレジット: Paris sous la neige, 1974 © Yoshi Takata

        クレジット: Tsuguharu Fujita,Ihei Kimura et Taizo Yokoyama à Paris, 1954 © Yoshi Takata                                   

以上

ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』SOLD作品

ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』SOLD作品

38099. Au Petit Bacchus, 61,Rue Saint-Louis-en l’Ile, 4e, 1901-1903
    Eugène Atget    
    Signature : No、Stamp : Yes(C.N.M.H.S)
    Image Size: 295 x 385mm   
    Print Paper Size:310 x 410mm
    Print Method:Gelatin Silver Print
    Printed : 1980年代(C.N.M.H.Sによるアジェ原版から焼き付け)
    C.N.M.H.S = 歴史建造物及び景観国庫/フランス写真資料文化遺産局
    Mat・Frame Size:450 x 550mm

4-4. Puits du la Cour de Saint-Le Pauvre 
     Eugène Atget 
   ATGET © Arch. Phot. Paris spadom 
   Print Paper Size:237 x 177mm
   Print Method:Gelatin Silver Print
   Issue : 1982、Edition:81/100、Signature : No
    France Caisse National des Monuments historique et des Sites
     Archives Photographiques de la Direction du Patrimoine
   Mat・Frame Size:450 x 550mm

ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』SOLDグッズ

ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』SOLDグッズ

63.ANGELIKA VOGEL PHOTEDITION 9 刊行年1986年、サイズ32cm×26cm

81.LES PICTORIALISTES FRANCAIS 1896-1930

86.こころの眼 ブレッソン 図録 ネクサスホール

87.ロベール・ドアノー写真展 パリ・ドアノー:Robert Doisneau Paris en liberte〈図録〉

写真展『アートの競演 2025白夜』を開催

Art Gallery M84は、2025年6月9日(月)より写真展『アートの競演 2025白夜』を開催致します。

今回の作品展は、Art Gallery M84で第153回目の展示として実施する一般公募展です。前回ご来場のお客様も知人から見てきたらと言われて来たお客様が多かったです。皆さん『これは描いたんですよね。』ここにあるのは全て写真を使用した作品です。と言うと『これも写真なんですか? 写真と言っても色々な表現ができるんですね。楽しい。』と言って下さってました。

1800年代末期の欧州で、写真はその記録性のみが注目され、芸術作品としての認識や評価はなされておりませんでした。日本の現写真分野において芸術作品の位置付けがどの様になっているのだろうかと考えるきっかけになればと思っております。そして、写真の価値を高めたいと思い開催しております。前回のM84賞の受賞作品(http://artgallery-m84.com/?p=14065)は、神奈川県出身の野田 光治氏の作品『幻影』ですが、年に一度あるか無いかのエッフェル塔が霧に隠れる時に、赤い傘だけで無く犬を散歩させている人を程良く配置した見事な作品である。本展示の代表作品にもなっております。今回も次の賞(M84賞、 Customer賞、フレームマン賞)を設定しておりますが、最終日に判明する予定です。

作家本人がアートと思う作品です。これはなんだと考えさせるなんとも不思議な作品、今まで見た事の無い美しい作品、ずっと眺めていても飽きない作品、見ているだけで癒される作品など、あなたの感情や感覚を揺れ動かすお気に入り作品に出会えるチャンスです。見る人に理解されない作品もあるかもしれません。作家は、感情や感覚を表現する事が大切です。誰かが作品を見て絶賛したとしても、他の人もそう思うとは限らないのです。アートは主観的であり、美は見る人の心の中にあります。お互いのアート性を競っているかのような、写真を芸術として創作した約28点の作品を展示いたします。

作品をお部屋に飾りたい、又は収集して眺めたいと思う作品が見つかるかもしれないのが飾りたいと思う写真展『アートの競演 2025白夜』です。部屋に飾りたいと思って作品を観るのと、単に作品を眺めるのでは違うのです。作品を飾ろうと決めたら、考えることや気づくことが沢山あります。是非、どれかを飾ろうと思って作品を見てください。

※オープニングにて作品説明等「6月9日(月)18:00~」とクロージングにて賞状授与等「6月21日(土)16:00〜」を予定しております。興味ある方は、ご参加ください。

M84開設1周年を記念して開催(2014.7.21〜)した写真展「人それぞれ」、その後、名称を写真展『アートの競演』に変更、年に2回開催、今回で23回目の開催となります。

【出展作家】 12名(敬称略・申込順)
ミイリ・アキヒロ(Akihiro Miiri)、豊吉 雅昭(トヨヨシ・マサアキ)、野田 光治(ノダ・コウジ)、Yuan(ユアン)、谷 明 (タニ・アキラ)、Tsuruko(ツルコ)、桜井 善茂(サクライ・ヨシシゲ)、渋谷 美鈴(シブヤ・ミスズ)、吹田 一子(スイタ・カズコ)、北尾 辰也(キタオ・タツヤ)、西村 広(ニシムラ・ヒロシ)、Kan Sugiyama(カン・スギヤマ)等。

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【写真展開催概要】
名  称 : 写真展『アートの競演 2025白夜』
作 品 数 : 約28点
主  催 : Art Gallery M84
協  力 : (株)フレームマン
作品購入 : 展示作品は、全て購入可能
応  援 : 入場者は気に入った作品にメッセージを投稿できます。
展示期間 : 2025年6月9日(月) 〜 6月21日(土)
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日16:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入   場 : 500円
U R L : http://artgallery-m84.com/?p=14469

<写真展『アートの競演 2025白夜』の代表画像とDM画像>
クレジット : Illusion © koji Noda / M84

ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』を開催

Art Gallery M84は、2025年5月12日(月)よりウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』を開催致します。

今回の作品展は、Art Gallery M84の第152回目の展示として実施する個展です。アジェは、41歳のときから30年間に約8,000枚の写真を残しましたが、彼は自分の気持ちのおもむくまま写真を撮ったのではなく、パリ市歴史図書館などの購入者がおり,テーマを決めて計画的に撮影していました。今回の代表画像は、パリ5区、ジェフロワ・サン・ヒレール通りで撮影したブティック・ア・ラ・ビッシュで、建物の水平垂直に拘り、レンズのケラレでプリントの上部両端が黒くなり、極端にアオリを効かせていることが判る作品です。写真展『シュルレアリスム』は、フランス国家が管理しているウジェーヌ・アジェが撮影したガラス乾板からフランス国家指定のプリンターが紙焼きした作品で、他では見ることが出来ない約30点を展示・販売致します。20世紀前後のパリの建築物や風景など失われる古きパリのイメージを撮影したものです。

【ウジェーヌ・アジェについて】
33歳の頃に画家を目指すも断念。その後、職業写真家を志し、芸術家や装飾家の制作の資料となる写真やパリの街並みや職人の姿、郊外の風景を撮影する。歴史的建造物、古い街並、店先、庭園、そこに住まう人々など、変わりゆく「古きパリ」を丹念 に撮影した。それらの写真は、パリの貴重な記録として、図書館や博物館に収められた。貴族の館から下層社会の人々の生活まで撮影したアジェは、率直で素朴な目で現実を捉え、現実を超えた世界を引き出した芸術家とみなされたのです。この事態のきっかけは、アジェとマン・レイの偶然の出逢いでした。アジェの近所に居を構えていたマン・レイは、その写真の魅力を見抜いて機関紙『シュルレアリスム革命』に掲載し、前衛芸術家の仲間たちへ写真を広めたのです。この頃から、アジェの作家性にスポットライトが当たりはじめ、 この後、マン・レイのアシスタントを務めていたベレニス・アボットによりアジェの存在は世界に波及していきます。また、アジェの死後、散逸の危機にあったプリントやガラス乾板を、もうひとりの貢献者であるニューヨークのギャラリスト、ジュリアン・レヴィの助けを借りて買い取り、アメリカでアジェの芸術性を広めていき、「近代写真の父」と称されるまでに評価が高まりました。『写真家の税関吏ルソーとまで呼ばれた』その作品の魅力をお楽しみください。

【ウジェーヌ・アジェ(Eugène Atget)略歴】
1857年 フランス南西部ボルドー近くの町リブルヌに生まれる。
1863年 両親が若くして亡くなった為,叔父に引きとられ、パリに移り住む。叔父は
    アジェを司祭職に就かせようと考え,神学校に通わせた。しかし,神学校を
    中退し,商船の給仕となってヨーロッパ各地,北アフリカ,南米まで旅する。
1879年 フランス国立高等演劇学校に合格するが、兵役のため中退。
1881年 地方回りの役者になる。
1886年 生涯の伴侶となる女優ヴァランティーヌ・ドラフォスに出会う。
1886年 二人は一緒に旅回りを続けグルノーブル,ディジョン,パリ郊外で公演する。
1897年~1902年の間,妻ヴァランティーヌはラ・ロッシュで公演。
1898年 劇団を解雇され一人パリに戻る。パリに戻ったアジェは画家になろうとする。
    41歳である。アジェが描いていたのは風景画である。印象派風の木を描いた
    油絵画が残されている。しばらくして画家への道を断念する。ただ、画家に
    なることを諦めた後も絵を描いている。アジェはこの少し前頃から写真を撮
    り始めた。18×24センチのガラス乾板を使う木製の暗箱カメラで,レンズボ
    ードを上下にあおれるものである。最初に手がけたシリーズは路上で商いを
    する人々の写真である。
1899年10月にモンパルナスのカンパーニュ・プルミエール街17番地に引越してきた。
    ここに死ぬまで住むことになる。モンパルナスは多くの芸術家が住んでいた。
    アジェはアパートのドアに手書きの「芸術家の資料(documents pour artistes)」
    という看板を掲げ,芸術家に写真を売る生活をはじめる。
    画家に成ろうとしていたとき,多くの芸術家が作品の資料となる写真を求めて
    いることを知ったためだ。ともあれ,アジェは生活のために写真をはじめた。
    初期の路上の物売りシリーズを除いては朝に撮っていた。
    建物を正確に撮ろうとすると,人や馬車がじゃまになるためである。
    アジェ自身が作成したアルバムは次の7つがある。
1898年 ~ 1900年 パリの生活と仕事 146枚
1910年 パリの乗り物 57枚
1910年 パリの屋内:芸術的,絵画的そして中産階級の 54枚
1912年 パリの仕事,店そしてショーウィンドウ 59枚
1913年 古きパリの看板,そして古い店 58枚
1913年 パリを囲む城壁跡 56枚
1913年~1914年 パリの旧軍用地帯の住人の様子とその典型 62枚
1927年 シュルレアリスムの若い前衛芸術家たちの強い関心を惹きつけ、アンリ・ルソ
    ーと共にシュルレアリスムの先駆者に数えられ、「写真家の税関吏ルソー」と
    呼ばれた。
1927年8月 パリにて死去。

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【写真展概要】
名  称 : ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』
作 品 数 : 約30点
販  売 : 展示作品は、全て購入可能。
主  催 : Art Gallery M84
期  間 : 2024年5月12日(月) ~ 31日(土) ※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 800円
URL : http://artgallery-m84.com/?p=14335

【ウジェーヌ・アジェ写真展-V『シュルレアリスム』代表作品】        クレジット: Boutique a l’enseigne “A la Biche”35, rue Geoffroy-St-Hilaire,Paris 5e © Eugène Atget / M84

以上

写真展『Venus 2025』 SOLDグッズ

写真展『Venus 2025』 SOLDグッズ

3.PHOTO SALON 楽園幻想 タヒチ 英隆作品集

4.島田陽子写真集、KirRoyal 、遠藤 正 (写真)大型本 1992/9/1

21..CARNAVAL ARAMASA、新正 卓、キャノン販売株式会社、キャノンクラブ、1979年7月1日

22.WANDJINA 山本リンダ写真集 遠藤正

23.Fetish 写真集 、大類信他編、 二見書房、著作者:大類 信、出版年月:1993.9

30.カメラ毎日別冊 NEW NUDE FROM NUDE TO NAKED 2

35.秋本奈緒美写真集 Womb 渡辺達生 NAOMI AKIMOTO TATSUO WATANABE

42.PIPE DREAMS  JOHN THORNTON、出版社 ‏ : ‎ William Morrow; New版 (1982/5/1)、125頁

43.速水典子写真集 沢渡朔、出版元:ブックマン社、刊行年:1994.12

46.太陽 NO.381 エロスの20世紀 雑誌 – 1993/1/1

55.The Illustrated History of Girlie Magazines、出版社 ‏ : ‎ Random House Value Publishing (1984/2/27)、発売日 ‏ : ‎ 1984/2/27、言語 ‏ : ‎ 英語、ハードカバー ‏ : ‎ 192ページ

56.大沢尚良写真集『DEEP』、Publisher/風雅書房、Published/1993、Format/ハードカバー、Size/235x315x15

64.KARIN SZEKESSY PHOTEDITION 11 1988年発行

67.島田陽子写真集Yoko shimada quatre TATSUO WATANABE 1994/1/1

71.松尾忠男写真集『曼陀裸』  x2
A4(297cm×250cm)、カラ-片面印刷、ソフトカバー、141ページ
編集:神保圭、印刷:株式会社 さんこうどう