クラシックカー好きが飾りたくなる写真展『時代を象徴するクルマたち』展示の様子

2022年10月24日(月)より開催しているクラシックカー好きが飾りたくなる写真展『時代を象徴するクルマたち』ですが、海外からの旅行者カップルや若いカップルなどのお客様がゆっくりと滞在時間も長くご覧になっています。大判フイルムカメラによる撮影の仕方も特徴的であり、ハリウッドスターにも興味を示し、この様なクラシックカーの写真展は、珍しいとのことで楽しまれている様です。

以上

作品展「序曲」を開催

 Art Gallery M84は、2022年12月12日(月)よりジャンル(陶芸、日本画、グラフィック、写真)や表現方法において独自の追求を続ける国際的アーティスト達、 M84初の現役大学院生による作品展『序曲』を開催します。

 今回の作品展は、Art Gallery M84の第 122回目の展示として実施するグループ展です。作品展『序曲』は、大阪芸術大学の院生を中心に、女子美術大学の院生も加わり、中国、台湾、日本など、国籍は違うが全員が大学院生で芸術を追求することで繋がった作家達6名による作品展です。

【今回の展示にあたり出展作家 尤 嘉楽(ユウ・カラク)】
序曲とは音楽用語としてよく使われているが、物事の始まり、過去から未来へと繋ぐ新しい始まりの意味もある。シェイクスピアが世に残した名言の中に「過ぎ去りしことは序幕だ」がある。過ぎ去りしことは、これから始まる大事なことのための舞台づくりに過ぎない。始まりがよければ、半分以上成功を収めたようなものだともいう。

お芝居は人生とよく似ている。序はお芝居の基であり、劇の方向性、内容の質の高さを決定し、観衆の注目度を左右する。人生の序曲は人生の基礎であり、進路の羅針盤となって、人生の方向性を定める。気がつけば、いつの間にか、僕らは無邪気な遊びを抑え、静けさの中に耳を傾け、時間の流れる音が聞こえてくる。青臭い純真な歳月、空から降り注ぐ空気のように、掌に引き止めようとしても、指先の隙間からすり抜けて行く。やがて頭の記憶の回廊に入り込み、忘れがたいこれまでの月日、起伏が激しい歌のように自らの人生を作曲する。 

本展は、大学院生有志6名が、卒業制作の合間を縫って、半年の準備期間を経て実現する。来年卒業を控えた我々は、これからそれぞれが決めた人生を突き進むことになる。どんな時も、未来に向かって、この銀座展が我々の「人生の序曲」として、寄り添ってくれることを心から願う。

【出展作家】6名(敬称略・順不動)
高垣 皓生(タカガキ・コウセイ) 、江 奕萱 (コウ・イセン)、劉 蘊潔 (リュウ・ウンケツ)、畢 敏 (ヒツ・ビン)、李 皓(リ・コウ)、尤 嘉楽(ユウ・カラク)

【高垣 皓生(タカガキ・コウセイ)氏略歴&展示作品について】
1996年 奈良県 橿原市出身
2020年 沖縄県立 芸術大学 卒業
2021年12月 和空間での作品展 2021「翳」貸集会場あまべ(大阪・玉川)
2021年12月 第1回枚方市展「工芸部門入選」総合文化芸術センター(枚方・新町)
2021年12月 大阪芸術大学 大学院 グループ展「非空」アートステージ567(京都・烏丸)
現在 : 大阪芸術大学 大学院 二年生 (在学中)

展示 : 陶芸作品 約7〜8点
コンセプト : シンプルで美しく食卓においては料理の引き立て役となるデザインと、利便性を両立させた平皿
代表作品のタイトル : 平皿の白磁                      © kosei takagaki

【江 奕萱(コウ・イセン)氏略歴&展示作品について】
1996年 台湾 新竹市 出身
2019年06月 台湾国立清華大学 アートとデザイン学科 卒業
2021年04月 大阪芸術大学 大学院 芸術研究科博士課程前期 工芸(陶芸) 入学
2021年11月 大阪芸術大学 大学院 工芸学科グループ展「深」芸大キャンパス(南河内・東山)
2021年12月 和空間での作品展 2021「翳」貸集会場あまべ(大阪・玉川)
2022年04月 大阪芸術大学 大学院 グループ展「非空」アートステージ567(京都・烏丸)
2022年07月 大阪芸術大学 グループ展「工芸学科学生作品展」芸大キャンパス(南河内・東山)
現在:大阪芸術大学 大学院 芸術研究科博士課程前期 二年生(在学中)

展示:陶芸作品 約10点
コンセプト : 女性が有する繊細な雰囲気や柔らかさ、強さを表現することを目的に、身体のパーツと花のイメージを組み合わせた造形を用いて、心の中で抑えてきた感情など、花が開花する造形と掛け合わせて表現し、社会の衝突や摩擦、隠された自らの考えを主張するというメッセージを込める。
 焼成による陶とガラスの融合を通じて透明感や溶けた際の流動性と陶を組み合わせ、心の内面性、欲望、溢れた感情や思想によりもたらされた意識を、水が流れている様相をオブジェとして具象化した。
代表作品のタイトル : 咲くシリーズ.2022                 © yihsuan chiang

【劉 蘊潔(リュウ・ウンケツ)氏略歴&展示作品について】
1997年 中国 江蘇省出身
2021年09月「女子力展」デザインフェスタギャラリー原宿(東京・原宿)
2022年02月 五人展「五里霧中 Foggy Season」GoNNa Gallery(東京・高田馬場)
2022年03月 女子美術大学「加藤成之記念賞」受賞(総代)
2022年09月 第57回「神奈川県美術展」神奈川県民ホールギャラリー(横浜・中区)
2022年10月 第57回「神奈川県美術展 厚木巡回展」厚木市文化会館(厚木・恩名)
現在 : 女子美術大学 大学院 一年生(在学中)

展示 : 陶芸作品 約8〜10点
コンセプト : 自然の中で儚いものを捉え、瞬間的な美しさを残して、花の咲き方から自分の精神や思想などの内面を磁土でオブジェにしました。静かで繊細な作品で安らぎの気分を伝えます。この作品は極みの薄さと脆さで咲く花の美しさを表現しています。
代表作品のタイトル : 純シリーズ vol.1                      © yunjie liu

【畢 敏(ヒツ・ビン)氏略歴&展示作品について】
中国 貴州省出身
2019年07月 中国 貴州師範大学 絵画芸術学部 油絵学科 卒業
2021年12月 和空間での作品展2021「翳」貸集会場あまべ(大阪・玉川)
2022年03月 大阪芸術大学 大学院 グループ展「9人展」Gallery荃棣(京都・上京区)
2022年04月 大阪芸術大学 大学院 グループ展「非空」アートステージ567(京都・烏丸)
現在: 大阪芸術大学 大学院 芸術制作絵画日本画専攻領域 修士課程 二年生(在学中)

展示:日本画作品 約4点
コンセプト : 生まれ育った近くにいるミャオ族。ミャオ族の服装は“身につける史書”と誉められて、自分の目の中の世界を、色彩、想像を加えて、奇妙で幻想的な神話を創造する。服の紋様は彼らの言語で、文字である。ミャオ族の楽観的な生活態度が隠されており、千百年の生命の知恵もある。美しい飾りだけでなく、神話、信仰、歴史も隠されている。ミャオ族の服飾の紋様を画面に拡大し、より直感的に表現する紋様を重点的に描き、紋様からその歴史を知り、民族衣装や伝統的な紋様の特徴など素材感を生かせる日本画で描く。
代表作品のタイトル : 貴州省の民族衣装を着た立ち姿           © min bi

【李 皓(リ・コウ)氏略歴&展示作品について】
中国 山西省出身
2015年10月 中国 大学生美術作品年鑑 優秀賞受賞
2018年06月 中国 大連外国語大学 国際芸術学部 視覚伝達デザイン学科 卒業
2020年11月 和空間での作品展2020「紐帯」貸集会場あまべ(大阪・玉川)
2021年12月 和空間での作品展2021「翳」貸集会場あまべ(大阪・玉川)
2022年02月「大阪芸術大学 大学院 修了制作展」スカイキャンパス(大阪・阿倍野筋)
2022年04月 大阪芸術大学 大学院 グループ展「非空」アートステージ567(京都・烏丸)
2022年09月 大阪芸術大学 大学院 芸術制作専攻デザイン領域 修士課程修了

展示:グラフィック作品 4点
コンセプト : 色は自然の現象だけでなく、文化と社会の現実を表す。地球上の生物に青いものは極めて少ない。人間にとって、空や海の色として日常的に目にしながら、手にすることが困難な色。青色を知覚することは生命の維持に関わる空気や水の存在を確認すること。色の本質は電磁波として脳や心へ働く。人間は色を感じるだけでなく、色を意図的に見て行動に利用している。このような感性的な心の変化にカタチを与える具現化がデザインの役割。蛇腹折りの本を製作。本の表面にはグラデーションの多層構造と有機的な図案の切り絵で奥行き感を表した。裏面には「青色とは何物」「青色の生理機能」「青色の認知過程」「青色と形の関係」「青色と感性イメージ」「青色の歴史変遷」という6つの方面で青色を分析し、ビジュアル表現で青色の本質を解明した。青色の知覚――リラックスという「再び (re ) 緩める (laxare )」感覚を表したいと思う。
代表作品のタイトル : 青界                       © Li Hao

【尤 嘉楽(ユウ・カラク)氏略歴&展示作品について】
1996年 中国 江蘇省出身
2021年11月「じないまちフォトフォロジェクト2021 」旧杉山家住宅 (大阪・富田林市)
2021年12月 和空間での作品展 2021「翳」貸集会場あまべ(大阪・玉川)
2021年12月 第1回枚方市展「写真部門奨励賞受賞」総合文化芸術センター(枚方・新町)
2022年04月 大阪芸術大学 大学院 グループ展「非空」アートステージ567(京都・烏丸)
2022年02月 第40回奈良市展「なら」奈良市美術館(奈良・新大宮)
2022年08月 企画展「QAF Group Exhibition」Pop up gallery(London,UK)
現在 : 大阪芸術大学 大学院 二年生(在学中)

展示 : 写真作品 約20点
コンセプト : 日本は中国とは違った文化。ちょっとズレて面白いところがある。同じような、異なるような。似て非なる写真の中には日中両国の一衣帯水の文化的体現を含んでいることがわかった。視角が変わることによって、特有の考え方のような次元の壁を打ち破ることができ、文化の融合と変遷を感じてくる。一枚一枚の写真を並べて比較するからこそ、似て非なるところを発見した序曲である。
代表作品のタイトル : 異景同天    © Jiale You

【作品展概要】
名  称 : 作品展『序曲』
作 品 数 : 約30点
販  売 : 展示作品は、全て購入可能
主  催 : Art Gallery M84
期  間 : 2022年12月12日(月) ~ 24日(土) 休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日14:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 無料
URL : http://artgallery-m84.com/?p=10287
以上

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』SOLD作品

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』SOLD作品

1.【作品】Title : Bard`s Eye
【作家】北尾 辰也(キタオ・タツヤ)氏
Printed : 2022、Edition : 1/10、Signature : Yes、Image Size : 236 x 420、Print Paper Size : 329 x 483㎜、 Media:CANSON Baryta Photographique、Print Method : Inkjet Print、Frame size : 475 x 559㎜


2.【作品】Title : Waterside scene
【作家】髙村 啓子(タカムラ・ケイコ)氏
Shooting : 2021、Printed : 2022、Edition : 1/3、Signature : Yes、Image Size : 232 x 155㎜、Print Paper Size : 8 x 10inch、Print Method : Gelatin Silver Print、Media:ILFORD MGFB WARMTONE GLOSSY、Mat・Frame Size:465 x 387㎜           

3.【作品】Title : 地と宙と階段と まじりはじめのエピソード I
【作家】冨田 陽子(トミタ・ヨウコ)氏
Shooting : 2020、Printed : 2022、Edition : Open、Signature : Yes、Image Size : 179 x 240㎜、Print Paper Size : 210 x 297㎜、Print Method : Inkjet Print、Media : 阿波和紙、Mat・Frame Size:445 x 567㎜

以上

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』受賞作品

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』受賞作品

2022年10月3日(月)より開催していた 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』ですが、Art Gallery M84の第120回目の展示として実施した一般公募展です。コロナ禍でもあり、感染防止対策を実施しながら開催致しました。入場料を設定しているにも関わらず、ご関心のある方々にご来場を頂き 10月15日に終了しました。写真を芸術として創作した24点の作品を展示した中から3賞(M84賞、Customer賞、フレームマン賞)を決定致しました。お客様が気に入った作品が見つかって、ご購入に至らなくても会場にて作品へのメッセージを投稿頂き、10月14日末時点の投稿数でCustomer賞を認定致しましたが、頂いた応援メッセージは、作家の宝物となった様です。

一般公募展は同ギャラリー開設1周年を記念して開催した写真展「人それぞれ」(2014年7年21日~)から始まり、名称を写真展「アートの競演」に変更した後は、年2回の開催を実施。今回で17回目の開催となります。1800年代末期の欧州で、写真はその記録性のみが注目されて、芸術作品としての認識や評価はなされておりませんでした。日本の現写真分野において芸術作品の位置付けがどの様になっているのだろうかと考えるきっかけになればと思って開催しております。

● M84賞
【作品】Title : Bard’s Eye
Printed : 2022、Edition : 1/10、Signature : Yes、Image Size : 236 x 420、Print Paper Size : 329 x 483㎜、 Media:CANSON Baryta Photographique、Print Method : Inkjet Print、Frame size : 475 x 559㎜

1)どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
  2020 年からドローンを用い俯瞰アングルによる自然の造形をテーマに作品を制作しています。俯瞰アングルはこれまでに見たことのない光景を映し出してくれます。前回の作品「COSMIC」は、複雑だが実はシンプルな法則に導かれている自然の造形を通して、大地や宇宙、そして私たちとの関わりに迫った作品でした。そして、今回の作品は自然の造形に人工物の造形を加え、対比させています。自然の造形はミクロ的には常に変化していますがマクロ的には変化がないように見えます。そして継続的です。人工物の造形はシンプルで力強いものですが、 やがて崩れていきます。この二つの対比を自由に感じて頂ければと思います。 
2)飾りたいと思って貰える点?
 特定の主題を押し付けるのではなく、鑑賞者の中でイメージが自由に広がっていく作品創りを心がけており、飾って頂く事で、鑑賞者と深い関係を築いていける作品だと思っています。

【選評】
中央に描いた様なラインがグラフィカルな作品であるが、実はリアルな橋だと気が付く、左右の海が水面を通り越し青い珊瑚礁が映り込んでいる素晴らしい自然、自然の描写に人工物の造形が見事にマッチして、見入ってしまう不思議な作品である。

【作家】北尾 辰也(キタオ・タツヤ)氏
1964年 大阪出身
社会人2年目の夏、北海道への一人旅で、立ち寄った美瑛にて前田真三の写真に出逢ったことが切っ掛けで写真を始める。中判カメラを購入し独学で風景を撮り始めるが、数年後、諸事情により中断することになる。2008年頃から写真を再開、現在に至る。再開後は、有志によるグループ展や公募展を中心に活動を行う。身近な景気から大自然まで、心に留まったものや風景の中に身を置くことで生じる感覚を大切にしている。展示活動を通じてプリントした写真の魅力を認識。インクジェットプリンターを使いファインアート紙や和紙へのプリントを基本に制作している。

【受賞歴】
2016年07月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2016文月』G.I.P.Tokyo賞受賞
2018年08月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2018観月』フレームマン賞受賞
2022年02月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022如月』M84賞受賞

【展示歴】
2016年07月 写真展『アートの競演 2016文月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年01月 写真展『アートの競演 2017睦月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年07月 写真展『アートの競演 2017葉月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 写真展『アートの競演 2018泰月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 北尾 辰也写真展 個展『THE NORTH』cafe 星星峡(東京・府中)
2018年07月 写真展『アートの競演 2018観月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年01月 写真展『アートの競演 2020明春』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年08月 写真展『アートの競演 2020長月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年09月 個展『COSMIC EYE』Roonee 247 fine arts(東京・小伝馬町)
2021年09月 写真展『アートの競演 2021新涼』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年01月 谷 明、野田 光治、北尾 辰也『3人によるアート作品展』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)

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●Customer賞
【作品】Title : Waterside scene
Shooting : 2021、Printed : 2022、Edition : 1/3、Signature : Yes、Image Size : 232 x 155㎜、Print Paper Size : 8 x 10inch、Print Method : Gelatin Silver Print、Media:ILFORD MGFB WARMTONE GLOSSY、Mat・Frame Size:465 x 387㎜

1)どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 植物は太古、海で誕生し波に揺られながら進化してきました。それは生命の起源でもあります。長い年月に渡る植物の水への想いを私達の生命礼賛の想いに重ね合わせて、暗室の水をくぐらせたものです。雨風に晒され、繁茂し続ける圧倒的な植物の生命力を表現するため、ライブ感のある銀塩写真を目指しているという点がありふれていないといえると思います。
2)飾りたいと思って貰える点?
 天に向かって枝を伸ばしていく川辺の木の生命力。この写真を見ることによってその前に立ち尽くす時の感動を想像して頂きたいのです。 見る人によって見方が変わっていく自由さは情報をそぎ落としたモノクロだからこその表現であると思います。この作品を部屋に飾って頂き、太古の植物に想いを馳せて私達生命にとってなくてはならない水の波動を感じて頂ければ幸いです。

【選評】
枯れた木が活きている様な輝きを放つ手焼きの妙、吸い込まれそう。撮影から現像、プリント焼き付けまでの全てに念が込められた作品。額縁の枠の模様がちょっと気になるが、白の縁取り黒マット、黒の額装がマッチして飾りたくなる作品である。

【作家】髙村 啓子(タカムラ・ケイコ)氏
東京出身
様々なワークショップにて写真を学ぶ。フイルムカメラで撮影し現像、暗室でバライタ印画紙にプリントしている。

【受賞歴】
2018年06月 日本写真協会主催「写真の日」記念写真展 2018 協賛会社賞受賞
2019年04月 Les Poissons du Ciel主催「アート・サクレ」入選

【主な展示歴】
2018年04月 グループ展「東京オルタナ写真部」ビクトリコギャラリー(東京・表参道)
2019年03月 髙村 啓子写真展「ETHER」ニコンプラザ フォトスクエア(東京・新宿)
2019年04月 LP du C主催「アート・サクレ」サン・ピエール教会(仏・Senlis)
2020年09月 髙村 啓子写真展「浮遊する湿度」Place M(東京・新宿御苑前)
2021年04月 髙村 啓子写真展「ETHER 2021」space2*3(東京・日本橋)
2021年11月「Photographic Art Asia 2021展」Gallery 5610(東京・南青山)
2021年12月 LP du C主催「アート・サクレ」セント・ニコラス教会(仏・Compiègne)
2022年04月 4人展「第15回 旅しないカメラ」Place M(東京・新宿御苑前)
2022年07月 写真展「Plants life」Paperpool(東京・祐天寺)

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●フレームマン賞
【作品】Title : 地と宙と海と階段と まじりはじめのエピソード II
Shooting:2020、Printing:2022、Edition : Open、Signature : Yes、Image Size : 160 x 214㎜、Print Paper Size : 210 x 297㎜、Media:阿波和紙、Print Method : Inkjet Print、Frame size : 369 x 445㎜

1)どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 本作品は、無為写真に加工を施して制作した、創作写真画です。無為写真とは、被写体を意識して捉えておらず、その偶然性の中に美を見出そうとする心の発露、発動点です。対象ははじまりにあらず、無意識と意識と技術のあわさる空間に少しずつあらわれてここに表現されました。
2)飾りたいと思って貰える点?
  静穏・強さと優しさ・変わりゆくもの。形容するとそのようなことばが浮かびます。寒色は理知的に振る舞うようですが、淡く、落ち着いたトーンと輪郭の不明瞭さが緊張をゆるめるようです。静かに、ダイナミックに、物語が進行するかのように存在します。

【選評】
何を撮ったかが判らない次元で他の作品と違う個性を醸し出している。和紙のテイストを活かした味わいが家に飾りたくなる作品である。額装を含めバランスが良くフレームの選択も良い。

【作家】冨田 陽子(トミタ・ヨウコ)氏
宮崎県出身
インテリアデザイン会社でキャリアスタートした1994年以降、インテリアコーディネーターとして数多の住空間に対面し、空間は意識の器であることを再認識するとともにアートの影響力を実感。2014年、ギャラリーでの公募展を機に創作活動を開始し現在に至る。意識と無意識と偶然を結晶させる、成りゆく過程。あらわれてくる様相や印象に導かれ、作品やコンセプトが生まれるまでの「わからなさ」にむきあうことは創作の源であり成分となる。自身は立会人であるとともに鑑賞者の一人として制作を続けている。

【受賞歴】
2019年07月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2019涼月』M84賞&フレームマン賞受賞
2020年01月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2020明春』M84賞受賞
2021年09月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2021新涼』フレームマン賞受賞

【展示歴】
2014年07月 写真展『人それぞれ』Art Gallery M84(東京・銀座)
2015年01月 写真展『人それぞれのアート』Art Gallery M84(東京・銀座)
2015年07月 写真展『アートの競演 2015初夏』Art Gallery M84(東京・銀座)
2016年01月 写真展『アートの競演 2016初春』Art Gallery M84(東京・銀座)
2016年07月 写真展『アートの競演 2016文月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年01月 写真展『アートの競演 2017睦月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2017年07月 写真展『アートの競演 2017葉月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 写真展『アートの競演 2018泰月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年01月 写真展『アートの競演 2020明春』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年04月 個展『水彩画風写真 SuiShaのあざやかな世界』東急リバブル(横浜・港北)
2020年06月 企画展『小さな苔庭と背景写真展』東急リバブル(東京・永福)
2020年08月 写真展『アートの競演 2020長月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年09月 写真展『アートの競演 2021新涼』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)

以上

アートの競演 2022秋思の応援メッセージ投稿報告

2022年10月3日(月)より開催している飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』ですが、今回も、お客様が気に入った作品が見つかって、ご購入に至らなくても会場にて作品へのメッセージを投稿頂き、10月14日末時点の投稿数でCustomer賞を決定することに致しました。集計の報告をいたします。

クラシックカー好きが飾りたくなる写真展『時代を象徴するクルマたち』を開催

Art Gallery M84は、2022年10月24日(月)よりクラシックカー好きが飾りたくなる写真展『時代を象徴するクルマたち』を開催致します。

今回の作品展は、Art Gallery M84の第121回目の展示として実施する企画展です。
クルマの写真が飾られているってあまり見かけないですよね。それもクラシックカーとなると、なおさら見かける機会は少ないです。世界で初めて1769年に蒸気自動車が誕生して、1908年にガソリン車が量産可能となり、欧米で馬車を所有する裕福層の人々がわずか10年で自動車へと切り替わったと言います。本展示は、その又十数年以降になりますが、1924〜1964年代、ハリウッドスターたちと共に、その時代を象徴するような華やかなクルマの写真をお楽しみください。

映画スターなど、世界有数の写真コレクションを誇る The Kobal Collectionから選りすぐりのモノクロ作品(約30点)を展示します。コピーやレプリカではありません。貴重な当時のゼラチン・シルバー・プリントです。

Ronald Reagan(ロナルド・レーガン)、Gary Cooper(ゲイリー・クーパー)、Rita Hayworth(リタ・ヘイワース)など、1924~1964年代に活躍したハリウッドスター達とともに。

※展示写真のクラシックカー(年代順)
1924, Humpmobile(ハップモービル)、1927, Cadillac(キャデラック)、1928,Cadillac(キャデラック)、1928, Rolls Royce(ロールス・ロイス)、1928, Packard(パッカード)、1930, Packard(パッカード)、1930, Stutz(スタッツ)、1930, Duesenberg(デューセンバーグ)、1932, Packard Twin Six(パッカード・ツイン・シックス)、1932, Chevrolet(シボレー)、1933, Ford V8 Speedster(フォード V8 スピードスター)、1933, Pierce Arrow(ピアース・アロー)、1934, Isotta Franscini(イソッタ・フラスキーニ)、1935, Cadillac(キャデラック)、1935, Duesenberg(デューセンバーグ)、1936, Plymouth(プリムス)、1936, Pontiac & Auburn V8 Speedster(ポンティアックとオーバーン V8 スピードスター)、1937, Ford V8(フォード V8)、1937, Cord Special(コード・スペシャル)、1937, Bentley(ベントレー)、1941, Buick(ビュイック)、1949, Lincoln Continental(リンカーン・コンチネンタル)、1950, Mercury(マーキュリー)、1954, Buick(ビュイック)、1954, Jaguar XK120(ジャガー・XK120)、

※クルマの側にいるハリウッドスター達(アルファベット順)
Alan Ladd(アラン・ラッド)、Anita Page(アニタ・ペイジ)、Buster Keaton(バスター・キートン)、Carl Brisson(カール・ブリッソン)、Cary Grant(ケーリー・グラント)、Clark Gable(クラーク・ゲーブル)、Constance Benett(コンスタンス・ベネット)、Dorothy Sebastian(ドロシー・セバスチャン)、Gary Cooper(ゲイリー・クーパー)、Henry Fonda(ヘンリー・フォンダ)、Ida Lupino(アイダ・ルピノ)、James Stewart(ジェームズ・ステュアート)、Joan Crawford(ジョーン・クロフォード)、Johnny Weismuller(ジョニー・ワイズミュラー)、Leila Hyams(レイラ・ハイアムズ)、Lilian Gish(リリアン・ギッシュ)、Marlene Dietrich(マレーネ・ディートリヒ)、Maureen O’Sullivan(モーリン・オサリヴァン)、Norma Shearer(ノーマ・シアラー)、Rita Hayworth(リタ・ヘイワース)、Robert Montgomery(ロバート・モンゴメリー)、Ronald Reagan(ロナルド・レーガン)、Van Johnson(ヴァン・ジョンソン)、Wallace Beery(ウオーレス・ビアリー)、William Collier(ウイリアム・コリアー)、William Haines(ウイリアム・ハインズ)、など。

※The Kobal Collection(コバール・コレクション)とは?
オーストリア生まれのジョン・コバール氏が財団を創設。1960年代の始めにロンドンで俳優として短期間仕事をしたが断念。そこで映画に関するあらゆる資料を収集し始める。それらの資料をもとに、ニューヨークでフリージャーナリストとしての道を拓き、同時に写真、ポスター、フィルムをコレクションするようになる。現在のコバール・コレクションは、質・量ともに優れた世界各国のフィルムフォトグラフィーのコレクションとして名高い。特に1950年代ごろの“黄金時代”と呼ばれてきたハリウッド俳優たちのポートレート、スチール等の写真はシネマ関係において、あらゆる本の情報源としてリーダー的存在となっている。これまでにニューヨークの近代美術館をはじめとした全米ツアー(1980~1983)が組まれ、同時に美術館コレクションとしても所蔵されてきた。一方1983年から1985年にかけて行われた全欧ツアーでも多くの賞賛を浴びている。

Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【写真展概要】
名  称 : クラシックカー好きが飾りたくなる写真展『時代を象徴するクルマたち』
作 品 数 : 約30点
販  売 : 展示作品は、全て購入可能
主  催 : Art Gallery M84
期  間 : 2022年10月24日(月) ~ 12月3日(土) ※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 500円
URL : http://artgallery-m84.com/?p=10285

【クラシックカー好きが飾りたくなる写真展の代表作品】クレジット: 1954, Jaguar XK120 Van Johnson © The Kobal Collection / G.I.P.Tokyo

以上

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』SOLDグッズ

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』SOLDグッズ

1.宇津井志穂ポストカード、イメージサイズ:94x142mm、カードサイズ:100xx150mm x3x2x2x3x22

2. Tsurukoポストカード、Esther Ofarim、サイズ:148xx100mm x3x2

3. 冨田陽子 STEPS A DAY (プリントA4)

4. Kellyさんのポストカード、サイズ:148xx100mmx5 x4x5x8x11x3

5.takamuraさんのポストカード  x3x3

飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思』展示の様子

2022年10月3日(月)より開催している飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022秋思(しゅうし)』ですが、前衛的な作品からリアルな作品まで作家がアートと思う作品が展示されています。ご来場のお客様から「アート作品なのに、いまだにピントが合っているかどうかが問われ、制約が多い日本。写真展ではリアルな写真ばかりの中でアートな作品が浮いてしまう。この展示の様にアートの写真をもっと解って欲しい。もっと自由に好きなものを撮りたいです。」と率直に思われたご様子。以上