ベッティナ・ランス写真展『密室』No.8 展示の様子

2023年7月3日(月)より開催しているベッティナ・ランス写真展『密室』No.8ですが、前半は男性のお客様が多かったのですが、後半は女性のお客様が多いです。ある女性のお客様から、ヌード写真の展示が極端に減少して、人それぞれ色んな姿形の美しさがあるのにそれを見ようとせず、見せようとせず、皆んな同じと想像させている。女性美の画一化で危険な傾向である。もっとヌードの写真展を開催して皆んなが見て知って欲しい。との事でした。

ベッティナ・ランス写真展『密室』No.8 SOLDグッズ

ベッティナ・ランス写真展『密室』No.8 SOLDグッズ

01.書名 : HERB RITTS PICTURS、著者 : Herb Ritts
  発行年 : 1988、出版社 :  Twin Palms Pub、サイズ : 285 x 360 x 20mm

02.書名 : SEX by MADONNA、著者 : マドンナ、翻訳: 中谷ハルナ
  発行年 : 1992、出版社 :  同朋舎出版、サイズ : 280 x 350 x 16mm

03.書名 : ヘルムート・ニュートン写真展、著者 : HELMUT NEWTON
  発行年 : 2002、出版社 :   TASCHEN、サイズ : 240 x 310 x 30mm

06.書名 : PHOTOS DE CINEMA、著者 : Marc Vernet / Raymond Cauchetier
  発行年 : 2007、出版社 :  Image France editions 、サイズ : 260 x 255 x 22mm

07.書名 : HISAJI HARA写真展、著者 : HARA HISAJI
  発行年 : 2014、出版社 : GALLERY JINSUN、サイズ : 190 x 255 x 5mm

09.書名 : WOMEN FEMMES、著者 : Martine Frank
発行年 : 2010、出版社 :   CHANEL NEXUS、サイズ : 210 x 230 x 20mm 

12.書名 : ライカ de NUDE ライカで楽しむヌード撮影、著者 : 大竹省二、赤城耕一
  発行年 : 2003、出版社 :  双葉社、サイズ : 210 x 290 x 10mm

ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』を開催

Art Gallery M84は、2023年8月28日(月)よりウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』を開催致します。

今回の作品展は、Art Gallery M84の第131回目の展示として実施する個展です。アジェは、41歳のときから30年間に約8,000枚の写真を残しました。20世紀前後のパリの建築物,室内家具など失われる古きパリのイメージを撮影。アジェは、自分の気持ちのおもむくまま写真を撮ったのではなく、パリ市歴史図書館などの購入者がおり,テーマを決めて計画的に撮影していました。写真展『シュルレアリスム』は、フランス国家が管理しているウジェーヌ・アジェが撮影したガラス乾板からプリントした作品など約35点を展示致します。代表画像は、プリント中央に撮影中のアジェ自身が写り込んだ珍しい作品です。

【ウジェーヌ・アジェについて】
33歳の頃に画家を目指すも断念。その後、職業写真家を志し、芸術家や装飾家の制作の資料となる写真やパリの街並みや職人の姿、郊外の風景を撮影する。歴史的建造物、古い街並、店先、庭園、そこに住まう人々など、変わりゆく「古きパリ」を丹念 に撮影した。それらの写真は、パリの貴重な記録として、図書館や博物館に収められた。貴族の館から下層社会の人々の生活まで撮影したアジェは、率直で素朴な目で現実を捉え、現実を超えた世界を引き出した芸術家とみなされたのです。この事態のきっかけは、アジェとマン・レイの偶然の出逢いでした。アジェの近所に居を構えていたマン・レイは、その写真の魅力を見抜いて機関紙『シュルレアリスム革命』に掲載し、前衛芸術家の仲間たちへ写真を広めたのです。この頃から、アジェの作家性にスポットライトが当たりはじめ、 この後、マン・レイのアシスタントを務めていたベレニス・アボットによりアジェの存在は世界に波及していきます。また、アジェの死後、散逸の危機にあったプリントやガラス乾板を、もうひとりの貢献者であるニューヨークのギャラリスト、ジュリアン・レヴィの助けを借りて買い取り、アメリカでアジェの芸術性を広めていき、「近代写真の父」と称されるまでに評価が高まりました。『写真家の税関吏ルソーとまで呼ばれた』その作品の魅力をお楽しみください。

【ウジェーヌ・アジェ(Eugène Atget)略歴】
1857年 フランス南西部ボルドー近くの町リブルヌに生まれる。
1863年 両親が若くして亡くなった為,叔父に引きとられ、パリに移り住む。叔父は
    アジェを司祭職に就かせようと考え,神学校に通わせた。しかし,神学校を
    中退し,商船の給仕となってヨーロッパ各地,北アフリカ,南米まで旅する。
1879年 フランス国立高等演劇学校に合格するが、兵役のため中退。
1881年 地方回りの役者になる。
1886年 生涯の伴侶となる女優ヴァランティーヌ・ドラフォスに出会う。
1886年 二人は一緒に旅回りを続け,グルノーブル,ディジョン,パリ郊外で公演。
1897年~1902年の間,妻ヴァランティーヌはラ・ロッシュで公演。
1898年 劇団を解雇され一人パリに戻る。パリに戻ったアジェは画家になろうとする。
    41歳である。アジェが描いていたのは風景画である。印象派風の木を描いた
    油絵画が残されている。しばらくして画家への道を断念する。ただ、画家に
    なることを諦めた後も絵を描いている。アジェはこの少し前頃から写真を撮
    り始めた。18×24センチのガラス乾板を使う木製の暗箱カメラで,レンズボ
    ードを上下にあおれるものである。最初に手がけたシリーズは路上で商いを
    する人々の写真である。
1899年10月にモンパルナスのカンパーニュ・プルミエール街17番地に引っ越した。
    ここに死ぬまで住む。モンパルナスは多くの芸術家が住んでいた。
    アジェはアパートのドアに手書きの「芸術家の資料(documents pour
    artistes)」という看板を掲げ,芸術家に写真を売る生活をはじめる。
    画家に成ろうとしていたとき,多くの芸術家が作品の資料となる写真を求め
    ていることを知ったためだ。ともあれ,アジェは生活のために写真を始めた。
    初期の路上の物売りシリーズを除いては朝に撮っていた。
    建物を正確に撮ろうとすると,人や馬車がじゃまになるためである。
    アジェ自身が作成したアルバムは次の7つがある。
1898年 ~ 1900年 パリの生活と仕事 146枚
1910年 パリの乗り物 57枚
1910年 パリの屋内:芸術的,絵画的そして中産階級の 54枚
1912年 パリの仕事,店そしてショーウィンドウ 59枚
1913年 古きパリの看板,そして古い店 58枚
1913年 パリを囲む城壁跡 56枚
1913年~1914年 パリの旧軍用地帯の住人の様子とその典型 62枚
1927年 シュルレアリスムの若い前衛芸術家たちの強い関心を惹きつけ、アンリ・ル
    ソーと共にシュルレアリスムの先駆者に数えられ、「写真家の税関吏ルソー」
    と呼ばれた。
1927年8月 パリにて死去。

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

【写真展概要】
名  称 : ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』
作 品 数 : 約35点
販  売 : 展示作品は、全て購入可能。
主  催 : Art Gallery M84
期  間 : 2023年8月28日(月) ~ 9月30日(土) ※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 800円
URL : http://artgallery-m84.com/?p=11488

【ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』代表作品】クレジット: 5322. Au Tambour © Eugène Atget / M84
以上