何年も撮影しているのに、また何年も教わっているのに思う様な作品が作れてない方を対象にしたワークショップです。(講座検討中)
対象物をカメラで撮影するだけの行為は、対象物を複写(Copy)しているのと変わりません。沢山撮影した中から選べば良いと思っているかもしれませんが、あなたの念がこもってない画像は、幾ら撮影しても一枚も作品と呼べるものは無いかもしれません。シャッターを押すのは、一瞬ですが、準備は絵を描くより時間が掛かることもあります。撮影後にやることも沢山あります。写真は、撮るのでは無く、カメラと言う道具を使って描くと思ってください。何の為に何をどの様に描きたいのか、表現をしたいのかを良く考えることが大切です。その為には、対象を良く知ること。対象に良く聴くこと。良く観察すること。その対象の特徴は何か? 言いたいことは何か? 伝えたいことは何か? を捉えることです。
第1回目:作品創りの課題を知る。 | 1.今までの作品を持ち寄り作品について語り、参加者全員で講評を行う。 2.参加者の志向を考慮して、今後の作品創りの方向をアドバイスする。 |
第2回目:家族の職業を撮る。 | 1.家族の働いている姿を撮影する。 1)家族の仕事への思いについて紙に書き出す。 本人にインタビューして内容を確認する。 2)家族が難しい参加者は、知人を撮る。 その知人にインタビューを実施して、 知人の詳細な物語を導き出す。 2. 家族の働いている姿を撮る意味を考える。 1)職業のこだわりを如何に表現するか考える。 2)家族の生き様を如何に表現するかを考える。 |
第3回目:飾りたくなる事を撮る。 | 1.永く眺めていたくなる事や物は何か? 2.今まで見てことの無い世界をどうやったら創れるか? |
第4回目:作品を知る。 | 1.写真作品の歴史を知る。 2.自分のテーマに近い作品を知る。 3.ギャラリー等で作品を鑑賞する。 4.気に入った作品を購入する。 |
第5回目:作品創りの計画を立てる。 | 個々のテーマを深く掘り下げて、30〜50枚程度で見せられるものとして計画を立案する。 1.何をしたいのか? 対象から何を感じているのか? 2.対象について調べる。 3.ステートメントをまず文字にする。 それを数枚の絵コンテとして描く。 ステートメントは作品を作る際の設計図。 良い設計図から良い作品が生まれる。 設計図がなくては家は建たない。 4.作品創りの計画を立てる。 企画・シナリオ設計・キャスティング、ロケーション探し、撮影・編集・プリント・額装、映像編集、 |
第6回目:撮影する。再撮影する。 | 1.シナリオや絵コンテのイメージで環境設定を創る。 2.撮影する。 3.プリントして確認する。 4.再撮影する。又はステートメントを修正して再撮影する。 5.再プリントする。 |
第7回目:編集する。 | トリミング、露出調整、コントラスト、色彩調整、彩度調整、シャープネス、トーンカーブ等 |
第8回目:プリントする。額装する。 | 1.プロラボに依頼。又は自分でプリントする。 1)ラボに依頼する場合は、追い焼き個所、階調再現個所、色指示等、できる限り細かく要望を伝える。校正は3回以上を覚悟する。 2)自分でプリントする場合は、編集作業で完全データ化を目指す。 2.額屋に依頼。又は自分でマッティングする。 1)作品の見せ方を考える。 2)作品にマッチする額を探す。 3)マットの窓穴をカットする。 |
第9回目:ファンを作る。 | 作家と作品のプロモーションについて 1.作品のファン作り 見に来るだけのファンから、作品を購入して頂けるファンに 2.作家のファン作り 会いにくるだけのファンから、作品を部屋に飾って貰えるファンに |
第10回目:作品を発表する。 | 発表の方法:写真集創刊、公募展応募、個展開催 1.写真集制作: 2.個展の成否:目標立案と達成方法 3.作品の売り込み |